おしゃれコラム vol.395---2007 スプリングファッション in イタリア
いつものファッションコラムが更新されたのでご紹介します。
いつも、frontstyleさんに書かせて頂いているものです。
『 2007 スプリングファッション in イタリア 』
イタリア在住ライター 小林 深藤
エルニーニョ現象の影響か、例年より早く寒い冬が去っていき、もう春物をチェックし始めている人も多いのではないでしょうか。
今回は、イタリアのスプリング・ファッション速報をみなさんにお伝えしたいと思います。
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│ 春のトレンド
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冬物の大セールが終わり、各ショップのウィンドーに並んだのはマリンテイストのマネキン達。白×紺のボーダーや、メッシュのベルト、ベージュ×レザーの靴など、どちらかというとリゾート・マリンな雰囲気。紺のジャケットや、アンカー（いかり）のミニ刺繍のワンポイントが入りも見られ、かなり爽やか路線のマリン・ブームのようです。
また、光沢感のあるアイテムを取り入れるのも今シーズンのキーポイントで、特にシルバーのジャケット、ブルーメタリックのジャケットなどが数多く出揃っています。アウターに光沢アイテムをもってくるのに少し抵抗がある人は、テロテロのサテンシャツをさらっと着たり、足元にシルバーやゴールドのスニーカー、ビニール素材のテカテカ靴をを合わせるだけでも今年らしさがアップ。ワンピースは、サイケな柄をノースリーブで堂々と着るのが今年流。
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│ スカルモチーフ＆パッチワーク
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今シーズン一番の注目キーワードと言えば”スカル”モチーフ。スカルとは英語でがい骨のことで、ロックファッションの延長からブームが始まり、Ｔシャツ、パーカーなどカジュアルファッションはもちろんのこと、アクセサリー、バンダナ、ペット用品、ベビー服まで、いたるところでスカル柄を目にします。なかでも私のお気に入りは少しキュート目のスカル。レディースのスカルで、ホワイト×ピンクのスカルだったり、王冠をかぶっていたり、目がハートの形になっているスカルだったりと、見ているうちに”スカル＝こわい、ハード”というイメージとは全く違う、何かのかわいいキャラクターのようにさえ感じてきます。
また、パッチワーク加工のアイテムも多くみかけます。ひじあてにツギハギのようにパッチワークをするのが今年のトレンドで、わざと違う色を使ったり、同じ色でもトーンを変えてグラデーションにしてみたり、組み合わせ方もかなりおしゃれ。もちろん年代に関係なく取り入れられていて、これをイタリアのおじさまがさりげなく身につけていたりすると、ますます小粋な感じでハイセンスに見えるのはなぜでしょうか。イタリア人のおじさまが醸し出す渋さが、妙にマッチしているんでしょうね。
私がとっても気に入ったのは、ジーンズにチェックのパッチワーク加工。ひざ部分や、バックポケットにかなり明るいチェック柄を合わせると、ポップなヴィンテージジーンズのようで、ハイカジュアルなスタイルにぴったり。ティーンエイジャーが着てもとってもヘルシーなパンクファッションになってかわいいですね。
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│ 今年の注目ブランド
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イタリアでは最近、ロゴに動物のデザインを使うブランドが増えてきていて、カメのマークのカルピッサ
例えばカルピッサは、革素材やデザイン性の良いナイロンバックが充実していて、その割りに値段もお手ごろで、イタリアのみならずヨーロッパ内でかなり人気のブランドです。また、ロゴの”カメ”にもかなりこだわっていて、バックやポーチにもカメさんのキーホルダーがついていたり、ポケットの鋲にカメさんがプリントされていたり、バックの中の生地が必ずカメさんプリントになっていたりと、このカメさんの魅力、一度覚えてしまったらなかなか抜け出せません。かくいう私も仕事用の書類携帯バックを買ってしまった一人で、毎日愛用しています。イタリアらしく細部まで丁寧に縫製してあり、かわいいだけでなく丈夫なつくりで、ついつい大荷物になってしまう私も大満足の機能バック、マザーズバックにもオススメです。
ちなみに、現在エイズ撲滅キャンペーンにもカルピッサはブランドとして参加していて、いくつかのシリーズを買うと、その売り上げの一部がエイズ検査の費用の援助金にまわされるそうです。ショッピングをして募金をするとは、イタリアのファッションはますます奥深いですね。
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