FRONTSTYLE [ Vol.418 ] レザーアイテムの選び方(イタリア編)
frontstyleさんのおしゃれコラム、更新されました。今回は、レザーアイテムを選ぶ時のアレコレです。
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『 レザーアイテムの選び方(イタリア編) 』
イタリア在住ライター 小林 深藤
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みなさんは、レザーアイテムを選ぶときって、どんなことを基準に選んでいますか?
イタリアは良質なレザーブランドが多いことでも有名です。
今回はレザーアイテムに関するアレコレをお伝えしたいと思います。
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レザーの種類
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バックに使われるレザーといえば、しっかしとした上質な牛革(ヴィテッロ)、きめ細かく柔らかな子牛の革(ヴァッケッタ)、丈夫で感触がソフトなヤギの革(カープラ)、柔らかい薄手のなめし革(ナッパ)などが一般的でしょうか。細かいスタンプ模様で傷がつきにくい型押し革(マルテッラート)もバックに、お財布に幅広く使われています。
凝ったデザインの多いイタリアレザーでは、さらに、レザーを細くひも状にしたものを編みこんだり(メッシュバック)、革をつぎはぎ状のパッチワークにしたり、夏には明るい色に染めてパステルカラーのレザーバックにしたりと、個性的なレザーバックも気軽に楽しめます。
遊び心のあるセンスの良いデザインなら、少々斬新なイタリアデザインにも挑戦できそうですね。
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レザーの質
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数あるイタリアブランドの中でも、実はブランドによって扱っているレザーの種類はピンからキリまであります。
レザーで有名なのは、フィレンツェやパルマ、ボローニャなどイタリアの中部で、職人による手作りのレザーアイテムが安く、種類も豊富に揃っています。
イタリアでは、こうした職人の工房で作られた一点もののレザーバックなども手にいれやすく、レザーの質にもこだわって作られているので、有名な高級ブランドのレザーバックよりも、こうして作られたレザーアイテムの方が質がよく長持ちしたりすることも多いです。
また、同じイタリアブランドの中でも、レザーバックから始まったブランドのものは、レザーの質にこだわっており、上質のものを使っています。
例えば、Francesco Biasiaと同じ系列ブランドのCoccinelle(コチネレ)は、レザーの質がとても良いことでよく知られていますが、それはもちろんパルマのレザーバック屋から始まったブランドだからと聞けば納得がいくでしょう。
素人判断ではレザーの質の見分け方は難しいので、ブランドの歴史を参考にしてみるのも良いかもしれませんね。
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来シーズンの注目レザー
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来シーズンの注目カラーは、グリーンとブラウン。グリーンは、イングリッシュグリーンなどの落ち着いた色調をメインに、クロコダイルの型押しグリーンなどのクラシックなレザーバックが注目を浴びそうです。
また本命ブラウンは、カラー展開もバリエーション多く出揃っていて、チョコレートブラウン、黒にかぎりなく近いダークブラウン(ヴェンゲ色)、ミルキーなクルミブラウン(ノーチェ)など、ブラウンだけでのグラデーションコーディネートするのも面白そうですね。
また、レザーの種類は、フェミニンなスウェードと、レザーにスモーキーゴールドの加工をしたタイプのものを中心に、冬らしい落ち着いたレザーアイテムが充実しそうです。
慣れていないと、なかなか馴染みにくいレザーアイテム。まずはレザーについて知ることによって、身近に感じてみるところからはじめてみるのもいいかもしれませんね。
※注:専門用語はイタリア語と英語のものがあります。
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