FRONTSTYLE [Vol.422] イタリア版・足元のおきて

mimitaly2007-08-25

毎月更新中のFRONTSTYLEさんのおしゃれコラム。 
今回は足元のファッションについて書いてみたので、是非参考にしてみてくださいね! 


『 イタリア版・足元のおきて 』

 イタリア在住ライター 小林 深藤

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 こんにちは。イタリア在住の小林深藤です。
 日本でも毎日暑い日が続いていると聞いていますが、元気に過ごしてますか。今回はイタリアファッションにおける足元のコーディネートについてフォーカスしてみたいと思います。


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  トータルコーディネートへのこだわり
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 おしゃれなコーディネートにおける最大のキーポイントともいえるファッションアイテム、それは靴。トータルコーディネートがモットーのイタリア人は、靴選びに余念がありません。

 それは、イタリアのショッピングストリートを少し歩いてみただけでも、靴屋さんの多さでも気が付くはず。基本的に、バックと靴の色は揃えるのがイタリア流ファッションで、そのため新しいバックを買ったらそのバックに合う靴も合わせて買うのが暗黙のおきて。靴屋さんには、買ったバックを持ち込んで(また逆に、バック店に靴を持ち込むことも多!)同じ色合いの、同じトーンの、そしてさらに出来れば同素材の靴を店員さんと一緒に探す風景はよく見かけます。

 さらに、それが結婚式のお呼ばれのコーディネートだったりすると、そのこだわり様はさらにヒートアップし、バックを抱えてぴったりの靴に出会えるまで街中の靴屋をひたすらはしごしたりします。イタリア人のファッション魂が感じられますね。

 このトータルコーディネート、バック×靴だけにとどまらず、時にはベルトや、腕時計までにも及ぶことがあります。そのため、バック屋さんにはバックと同素材のベルトや腕時計も揃えてあり、バックとセットで買っていく人もかなりの割合で見かけられます。


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  人気のブランドは!?
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 イタリアの有名靴ブランドといえば、サルヴァトーレ・フェラガモ、トッズ、セルジオ・ロッシなど、有名ブランドがたくさんありますが、最近はイタリア国内でも海外ブランドが人気になってきています。

 スペイン発カジュアル系ブランドのKOWALSKI/コワルスキは、そのユニークな色使いが男女ともに注目されていて、人気急上昇中のブランドです。同じくスペイン発のCAMPER/カンペールも、もはや定番ブランドの地位を確保しつつあります。靴ひもの使い方にこだわりがあって、たるたるのゴムひものキュートさには定評があります。さらに、アメリカ発のプラスチックサンダル、CROCS/クロックスもイタリアファッションに浸透中。安さとデザインだけでなく、足の健康を第一に考えられてデザインされた元祖モデル“ケイマン”はあまりにも有名です。

 クラシカルな老舗ブランドだけにこだわることなく、良いものは国内・外ブランドにこだわらず柔軟に取り入れるのがイタリア・ファッションが常に進化し続ける秘訣なのではないでしょうか。


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  足元のメンテナンス
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 石畳の多いイタリアの町では、フラットヒールの靴も多いですが、歩きにくさに負けずにヒール靴の人も意外に多く、その場合はヒールは太めの歩きやすいもの、今年だったらウェッジソールが大人気です。

 ヒールが折れたり、傷ついてしまったり、万が一の時でも大丈夫、イタリアには腕の良い靴の修理店が街中にたくさんあります。昔ながらの職人さんタイプの小さいお店が多く、旅行中でも靴屋さんに聞けば地元で評判の良い修理屋さんをきっと紹介してくれるはずですので、万が一の時は試してみてくださいね。

 また、最近ではアンクレットならぬ、タトゥー・アンクレットもひそかなブームになりつつあります。足首にアンクレットのタトゥー、または足の指に指輪のタトゥーをしている人も多く見かけるようになってきました。さりげなく、しかし常に足元までおしゃれに飾っておきたいというそのこだわり、やはりイタリア人へのファッション観には何か熱いものを感じさせられます。


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 次回更新は9月の予定です。


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