FRONTSTYLE[Vol.491]_ファッションコラム 【イタリア・ネイル事情】
今月のファッションコラムは、イタリアのネイル事情についてクローズアップしてみました。私も最近はまっているネイル♪みなさんもやってますか? ちなみに写真のネイルは私のネイルの実物写真です☆
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『 イタリア・ネイル事情 』
イタリア在住ライター 小林 深藤
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日本でネイルサロンと言えば、時間が空いたときに誰でも行ける気軽なものになってきていますが、ここモードの国イタリアでは、ネイルサロンに行く習慣が出てきたのはここ数年のこと。それでもネイルサロンに通うのはまだまだ一部のおしゃれに敏感な人達だけ。今回はイタリアの本当のファッションリーダー達のネイルの世界をご紹介したいと思います。
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一番人気のネイルは!?
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おしゃれに気を使うことで知られているイタリアですが、髪型やネイルになると意外や意外、案外保守的なんです。
髪型は最近になってショートカットやボブの女性も増えてきましたが、主流は今でもロングヘア。それと同じようにネイルも一番人気は定番のフレンチネイル。淡いピンクに白いラインをひいたアレです。かわいらしい系よりも、キリリとクール系のスタイルのイタリア女性が多いので、シンプルなフレンチネイルの方が洋服のコーディネートにも合うのかもしれません。
また、手元も派手めなリングやブレスレットを身に付けていることが多いので、ネイルで少しトーンダウンをして全体のバランスを計算しているというのも理由の一つでしょう。それに、ネイルをシンプルにしておくと、どんなコーディネートにも似合うため、トータルコーディネートをする時にもネイルの心配までしなくてもすみます。
小物やアクセサリーは、その日のコーディネートによって気軽に取り替えられても、ジェルでつけたネイルはそう気軽には変えられませんからね。全身の細かいところにまで気を使うイタリア女性ならではのネイル選択の理由かもしれません。とにかくイタリアで見かけるネイルは、フレンチネイルが断トツに多いのは確かです。
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ネイルサロンの形態
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レストランや商店でも個人経営のショップが多いイタリア、ネイルサロンもやはり個人で開業しているところが多いです。中には自宅で空いた時間を利用してネイリストをしている人も多く、腕の良いネイリストさんは口コミで噂がどんどん広がっていきます。イタリア人の口コミというのは本当にシビアですので、“あのネイリストさんは上手だ!”と太鼓判を押されればまず間違いはありません。
おしゃれな人達の間での情報交換は、雑誌やメディアよりも確かな有力情報なんですね。
また、最近ではようやくチェーン店展開しているネイルサロンもちらほらと増えてきたのですが、そこでもテクニックはネイリストさんによってかなり差があるようです。
例えば私が通っているネイルサロンのシルヴィアさんはかなり人気のネイリストさんで、彼女にしてもらったネイルは今まで何人のイタリア人に“そのネイルどこでしたの!?”と聞かれたことか。
イタリア人には珍しいきめ細かいテクニック、デザインの豊富さ、作業の素早さなどなど、彼女のファンは年代を問わず多く、時には予約をとるのもなかなか難しいくらいです。
そんな彼女の気になるネイルはと言えば、いつも超ロングのネイルチップの上に4色も5色も使った派手派手ネイルに、星型にカットされたホールが入っているもの。それでもお客さんにネイルを施すときには、寸分の狂いもない見事な正確さ、天晴れです。
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最新のデザインネイル&ペディキュア
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イタリアではフレンチネイルが王道だと書きましたが、少しずつネイルアートも浸透し始めてきています。その中でも一番人気なのが、フレンチネイルにシルバーのラメを加えたもの。
例えばフレンチネイルホワイトとピンクの境目にシルバーラメのラインをひくことで、上品さとクールさを兼ね備えたネイルアートに仕上がります。シルバーラメをラインをひく代わりに蔦の模様にしてみたり、フレンチのホワイトの部分を花びらの模様にしてみたりと、控えめなデザインアートはじわじわと人気が出てきているようです。日本で多く見られるラインストーン使いはイタリアではあまり支持されていないようで、デザインの一部のアクセントに部分使いで登場する程度です。やっぱりネイルはニュートラルなシンプルデザインが好みのようですね。
また、夏にはバカンスに全力を注ぐイタリア人、サンダルを履く季節になると必ずペディキュアもセットでネイルアートしてもらいます。足元もしっかりフレンチネイルでキレイにしてもらってしっかり夏のおしゃれをエンジョイしています。ここでもやはりフレンチネイルが圧倒的に多いですが、足先までお手入れが行き届いているのを見るとなかなか気持ちの良いものです。
指先や足先まできちんとお手入れされているとそれだけで気持ちがシャンとしてくるもの。毎日のおしゃれに程よい緊張感を持たせるためにも、ちょっとおしゃれなネイルアート、いかがですか。
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イタリア在住ライター 小林 深藤
E-Mail kobayashi@invokemode.com
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